大阪渡船めぐり その9 千歳(ちとせ)渡船場 同じ大正区内の鶴町四丁目と北恩加島二丁目の371mを結んでいるのが千歳渡船です。 千歳橋に沿って渡船は走りますが、橋を下から見ると、その巨大さが分かります。 ここは尻無川の河口で湾の入江を渡っているようなもので、船に乗っているという気分が味わえます。 一日の利用者が500人くらいで、7つある渡船の中では天保山渡… トラックバック:0 コメント:0 2021年04月08日 続きを読むread more
大阪渡船めぐり その8 船町(ふなまち)渡船場 船町渡船は、大正区の船町と鶴町の間にある木津川運河を結ぶ渡船です。 大阪市に7つある渡船で一番狭い川を渡る小さな渡船場でもあります。 正確な場所は 船町側 大阪市大正区船町一丁目3‐117 鶴町側 大阪市大正区鶴町一丁目16‐61 で、 昼間は渡船も陸上の道にも、ほとんど人影がありません。 船… トラックバック:0 コメント:0 2021年02月28日 続きを読むread more
大阪渡船めぐり その6 千本松(せんぼんまつ)の渡船場 前回(1月20日付け)の落合下(おちあいしも)渡船場の、 西成区津守側で下船し、その下流1300mのところ、 高さ33m以上の千本松大橋の下を渡るように、千本松渡船場があります。 千本松大橋は上空から見ると、川を挟んでループ状に道路が二重になっていて、 別名メガネ橋とも呼ばれています。 もちろん歩い… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月31日 続きを読むread more
大阪渡船めぐり その4 落合上(おちあいかみ)の渡船場 西成区北津守と大正区千島を結ぶのが、落合上(おちあいかみ)の渡船で、 木津川の川幅100mくらいを往来しています。 渡船場からは上流に木津川水門が見えますが、 先日紹介した尻無川の水門に瓜二つです。 過去に何度も高潮に襲われている大阪の海側部分。これらの水門が閉じられることがないように 祈るばかりで… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月16日 続きを読むread more
究極の完全犯罪 その30 「危ない!」 俺は声が出そうになった。それより早く背の高い男が突然倒れた。足に何か巻き付いている。ぶざまな倒れ方だ。顔面を道路で打つのは免れたが、たぶん手首を骨折しているだろう。一方、北本はすぐに取って返し、車に乗り込むや全速力で逃げるのだった。 ぶざまな格好は道路に倒れた奴だけではなかった。俺もだ。車が去ったために、し… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月20日 続きを読むread more
究極の完全犯罪 その29 もしや、と思い、俺はあのハリボテの家に向かって走った。やっぱりだ。門が開き、バイクを入れている。そっと窺っていると頭に衝撃が走った。倒れそうになった。俺は瞬時に考えた。倒れた方が得だ、と結論が出た。 「どうした。早く中へ入れ」 「こいつが覗いてたんです。ぶっ飛ばしたら倒れました」 「持ち物を調べろ」 「金が四千円と… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月13日 続きを読むread more
究極の完全犯罪 その28 スキンヘッドの小林勇祐と遥、それに幽霊タウンのお姉さんと空き缶回収業、全てが繋がっていた。お姉さんたちは北本たちの疾風を排除しようと躍起になっていたところに俺がやって来たのだ。疾風の幹部らしき北本の行動を探っていたのだからラッキーと思ったことだろう。俺も小林一家の協力で北本の手足を、もぎ取ることもできた。けれども相手も手を拱ね… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月06日 続きを読むread more
究極の完全犯罪 その20 ここへ来てからは他所者だけに注意した。十数戸の辺鄙な田舎で助かった。みんなが一族だから、見知らぬ人間が一歩でも入れば誰もが注目する。爺ちゃんは俺が戻ってきて嬉しがっているが、永い人生経験から何かがあると思っているのは確かだ。それを口に出すことはない。 汗水垂らしての農作業は健康面はもちろん体力面でもかなりアップした。自転車… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月11日 続きを読むread more
究極の完全犯罪 その19 塚田は救出された。救出されて正気にもどってからはこのH病院に留まることを嫌ったが、その理由を尋ねる警察や消防には、頑として口を開かなかった。そして翌日になったらさっさと退院した。いや、退院したのではない。入院費も支払わずに出て行ったのだ。 俺は塚田のアパートを見張った。北本にお礼参りをするつもりなのか、それともこの街から逃… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月04日 続きを読むread more
靴クリームのコロンブス看板が消えていた 消えたコロンブス 昨年の5月に淀屋橋交差点付近の写真を掲載しました。 ミズノ大阪店と白洋舎、 それに時計店があるあたりです。 どうしてそんな写真を載せたかというと、 靴クリームのコロンブスの宣伝看板が屋上にあったからです。 今時、靴クリームの宣伝をしても、売れる量は知れているのに、と思ったから… トラックバック:0 コメント:0 2020年06月04日 続きを読むread more
ク マ その4 + クルーズ船で思うこと クマのことが終わり早く家に帰ろうと坂を上っていると、上からウーッという唸り声が聞こえてきた。犬が三匹、歯を剥き出しにしてこっちを睨んでいる。そのうちの一匹はクマよりも一まわり、いや二まわりくらいでかい奴だ。 最初に熊と勘違いしたクマの毛色は、どちらかというと焦げ茶と黒の毛が混ざっているみたいだったが、このでっかい野良犬は、暗い… トラックバック:0 コメント:0 2020年02月11日 続きを読むread more
ク マ その1 私の名前はクマです。散歩をしているオッサンが勝手に名付けただけで、本当は名前なんか最初からない、どこにでもいる野良犬なのです。 そのオッサンが最初に私を見たとき、大変驚いたようです。 日が沈んで辺りが薄暗くなってきた時でした。オッサンが坂を下ってきたのです。なんだかぎこちない走りです。ジョギングでも始めようと一念発起し… トラックバック:0 コメント:0 2020年01月22日 続きを読むread more
リーフ 下取り30万円 日産のリーフと三菱のアイミーブの2種類だと思いますが、 近ごろはアイミーブは、ほとんど見ることがありません。 現在販売されているリーフはフル充電からの走行距離が400キロ以上になったようで、 これだとちょっとしたドライブでも安心して使用できますが、 古いリーフだとすぐに電池がくなるのです。 以前、リーフ… トラックバック:0 コメント:0 2019年10月21日 続きを読むread more
隠し神 第3部 No.23 小さいが大きな物でもある巨人の破片。なんだか禅問答みたいだけど、このなぞなぞを解かなきゃウリボーを救いだせない。絶対に簡単なことだけど、いつも教えてくれない神様関係だ。 小さいものがあの巨人の赤銅色の破片だとしたら、それはどこにあるのだろうか。こんな大海原の中から探し出すことなんて不可能だが、観音様の手のように、次から次へと繰… トラックバック:0 コメント:0 2019年09月17日 続きを読むread more
隠し神 第3部 No.22 さ、行くぞ。俺は心に念じ巨人めがけて猛スピードを出すために必死で駆ける真似をした。足を出来るだけ早く動かし、続いてスーパーマンに似せた格好で飛び上がった。 モニターで外を見ると凄い早さで飛んでいる。巨人の顔が憤怒の形相になってこっちを見ている。もう少しで衝突となった時に目の前に大きな拳が迫ってきた。この拳を砕かなきゃ首の付根へ… トラックバック:0 コメント:0 2019年09月10日 続きを読むread more
隠し神 第3部 No.20 俺は思いきり駆け足のゼスチュアで巨人から離れ、そして上を向いて思いきりその場で飛び上がった。千手観音はこれまでにない速さで海面をめざした。 『臆病者めが。元締がいなければ何もできない駄目男が。だからダメ男なんだ。ハ、ハ、ハ。さ、今度はどう避ける。行くぞ』 上からドーンと衝撃が走った。俺が乗っている千手観音は上、下、斜めと、出… トラックバック:0 コメント:0 2019年08月27日 続きを読むread more
隠し神 第3部 No.19 大きなゼスチャーで速さを表現して、スピードを出して俺は体当たりを試みた。衝撃は何も感じなかった。モニターで外をみた。何も変っていない。巨人はそのまま突っ立っている。もう一度試してみることにした。大きく手を振ってスピードを上げようとした時に頭の奥に痛みが走った。俺はそのままの格好でいると、ウリボーの声が聞こえて来た。 「ダメ男、ダ… トラックバック:0 コメント:0 2019年08月20日 続きを読むread more
カラス 台風10号は2日にわたり強風をもたらし、 部屋の中は砂や小さな飛来物で、足の裏を黒くしてくれます。 こんな風の強い中でも、元気なのがカラスです。 昨日の朝5時、風でガラス戸も開け閉めがしにくい状態なのに、 カラスが飛び回っているのです。 1羽だけではありません。3羽があっちへ行ったりこっちへ来たり。… トラックバック:0 コメント:0 2019年08月16日 続きを読むread more
隠し神 第3部 No.18 ※ ※ 前回は7月30日でした。その続きです。 ボケーッと外を眺めているときにふと疑問が湧いてきた。こうやって時空を翔る千手観音に乗っているが、どうして洋子のお父さんが千手観音を飛ばすことができるのか、不思議だ。歴史的には境界の家に関係していたと思われる田中家だが、神様ではない。連綿と続く旅館の主人でしかないのだ。 「そう… トラックバック:0 コメント:0 2019年08月13日 続きを読むread more