テーマ:続きもの

隠し神 第3部 最終回

 どんちゃん騒ぎみたいな婚礼が終わった。数日間は田中屋も臨時休業となった。俺も久しぶりでのんびりした時間を田中屋で過ごすことができた。そんなゆったりした時間を利用して俺はこれから何をするかなどと自分への命題を課して様々なこと考えていた。これからどんな仕事をすれば良いのか、洋子とも相談したが、洋子は自分の会社のことで手がいっぱいで、フ…
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隠し神 第3部 No33 次回最終回

 紘子君と樋口刑事が結婚すれば、俺は裕一郎の義兄となる。年下なのに兄だなんて納得がいかない。樋口刑事だって年下の兄ができるのだ。世間ではこんなことも起こりうるけれど、やっぱりしっくりこない。 「ダメ兄ちゃん。洋子お姉ちゃんがいつも言ってるけど、あんまりどうでもよいことを考えない方がいいよ。樋口のおじさんは、さっぱりしているし、猪突…
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隠し神 第3部 No32

「私は奇ッ怪島への旅行のとき、ヨッチャンに教えてもらったの。お父さんの書斎にある千手観音のこともよ。父さんや母さんは娘の私達が元気で幸せでいてほしいだけなの。そのために神様の手助けをしているだけ。これが分かったから、すぐに元締もわかったよ」 「そうだったのか。でもどうして洋子がお嬢なんだ。洋子が総理大臣より上だなんて、傑作だよな」…
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隠し神 第3部 No31

 風呂に入り紋付袴に着替えて高砂の席についた。どうして高砂なのだろうか。縁起の良い意味らしいが、俺らの世代ではよくわからない。 「阿呆なことをまた考えているな、ダメ男。席についたなら、前を見ろ。結婚式を祝うために神や友人が大勢集まってくれたのだ。お礼の一つくらい言ったらどうだ」  イデレブラがあっけにとられている俺をたしなめる。…
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隠し神 第3部 No30 あと4回くらいで終わりです。

 俺がどうして生きて戻ることができた、って? 信じられないだろうが、こうやって生きて戻ってきた。簡単なことだよ。四階層上の世界へ降り立ったのはヘルヘイトだけで、俺は境界の家と同じように時間の狭間のなかにいたのだから。  ヘルヘイトは上位の世界から操っていても下位の影響を受けると思っていたようだが、元々その世界へ降り立っていなかった…
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隠し神 第3部 No.29

 針金のように細い俺の分身は宝石珊瑚を掴んだ。しかしすぐに離すはめになってしまった。凄い熱が伝わってきた。 『馬鹿め。お前が宝石珊瑚に目をつけたことくらいお見通しだ。針金のような右腕が無くなったぞ。次は全部溶けてしまい、上の階層の実体もやがて消失する。もう私に手出しは出来ぬ』  得意げにヘルヘイト言った。が、次にウワァーという大…
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隠し神 第3部 No.24

 姉妹そろってウリボーのことをよく知っているな、と思ったが、それを洋子に聞くことを今はできない。洋子たちにとってウリボーが死んでしまうことをくい止めたいと思っているのだ。だから姉妹して俺にメッセージを送ってきたのだ。あの華子を助けたように俺にはウリボーを助けることができると思ってのことだ。  どうしたら良いのだろうか。揺りかごを守…
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隠し神 第3部 No.23

 小さいが大きな物でもある巨人の破片。なんだか禅問答みたいだけど、このなぞなぞを解かなきゃウリボーを救いだせない。絶対に簡単なことだけど、いつも教えてくれない神様関係だ。  小さいものがあの巨人の赤銅色の破片だとしたら、それはどこにあるのだろうか。こんな大海原の中から探し出すことなんて不可能だが、観音様の手のように、次から次へと繰…
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隠し神 第3部 No.22

 さ、行くぞ。俺は心に念じ巨人めがけて猛スピードを出すために必死で駆ける真似をした。足を出来るだけ早く動かし、続いてスーパーマンに似せた格好で飛び上がった。  モニターで外を見ると凄い早さで飛んでいる。巨人の顔が憤怒の形相になってこっちを見ている。もう少しで衝突となった時に目の前に大きな拳が迫ってきた。この拳を砕かなきゃ首の付根へ…
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隠し神 第3部 No.17

「お義兄さん、これをご存知ですね。お姉ちゃんと私がお祈りした千手観音です。お義兄さんが違う次元へ行った時の乗り物にもなったはずです。この千手観音は我が家の家宝なんです。これをウリボーにある揺りかごへ持って行き、神様達を乗せればなんとかなるそうです」  テーブルの上に風呂敷に包んで立ててある四角い箱を指さして紘子が言った。 「紘子…
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隠し神 第3部 No.15

 こんなことを考えて変な物を見ていると変な物の形が徐々に変化してきた。ウン?人の形になって大きくなってきたぞ。俺はちょっと恐くなってきた。俺の考えていることがわかって変化しているみたいだ。  危険を感じた。俺は空へ全速力で飛び上がった。下をみた。巨人が手を伸ばして俺の足を捕まえようとしているところだ。俺はさらに上へ上がった。巨人は…
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