柿渋をご存知ですか?

京都の町を散策していたら、たぶん国内では数軒あるかないかのお店を見つけました。
本藍染と柿渋染のお店です。
柿渋を塗ったもので、渋紙を貼った団扇が有名ですが、
昔は漁業でよく使われていたようです。
漁網は四六時中海水の影響を受け、すぐに弱くなってしまうのですが、
この柿渋を塗ると、大変長持ちしたようです。
防腐剤の役目を果たしていたとも思われます。
小さい時、近所に柿渋を絞る仕事をしていた家がありましたが、
柿渋とは渋柿を青いうちに収穫し、それを石うすのようなもので挽いたり潰したりして、
その汁を絞ったものだと、うっすら記憶しています。
化学繊維の漁網やロープが普及してくると、
需要もなくなり、廃業されたようです。
そんな柿渋染めのお店があったので、懐かしく思い、写真に撮りました。
柿渋染の布は、何に使われているのか知りませんが、
高価であることは確かでしょう。
もう一度近くを通ったら、仲を覗いてみたいと思います。
観光客として・・・
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