ク マ  その6

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 昨日のジョギングは、走ったような歩いたようなで、ダイエットには何の役にも立たなかったような気がしたので、今朝早く起きてもう一度やり直そうと思った。ゆっくり走りながら早朝の町の風景を楽しんでいると、コンビニの店員が残飯収集の車を待っているのが目に付いた。いつもの兄ちゃんだ。
 その時何故だかクマのことが急に思い浮かび、大きな声で笑ってしまった。
 笑い声にコンビニの兄ちゃんがこっちっを見た。顔見知りの若者だ。
 クマの餌に貰おうか、と思った。コンビニの残り物は収集に出さなければならない決まりになっているが、人間が食べるのではなくペットが食べる分には構わないだろう。無理を承知で頼んでみた。兄ちゃんはちょっとヘンな顔をしたが、二日に一度くらい買ってるのを知ってるので、大きなゴミ袋から賞味期限切れのおにぎりと弁当をくれた。
 そのまま公園まで持って行くことはできない。トレイや包んであるフィルムが邪魔になる。兄ちゃんに無理を言って袋を二つ、三つ貰いたいと言った。笑いながらレジ袋を手渡してくれた。
 公園の目立たないところに袋を広げ、野良犬達が食べやすいようにしてその場を離れたが、そのときあの熊とすれ違った。
 熊はちょっとこっちを見ただけで行き過ぎた。もう襲おうなんて気はないようだ。

 久しぶりにお米の御飯をゆっくり食べることができました。大満足です。ドッグフードも美味しいけれど、やっぱりお米の方が私は好きです。
 お腹も膨れ、日なたぼっこをしていたら眠くなりました。微睡んでいるとガヤガヤと騒がしい声が聞こえます。目を開けて見ると、子供達が野球の練習にやってきたところなのでした。しまった。このままでは何をされるか分かりません。子供じゃないんです。野球命の監督かコーチか知りませんが、その人がやっかいなのです。若い時にピッチャーでもしていたのか、コントロールが良くて、二月ほど前に小石をお尻のあたりにぶつけられ、一週間ほど痛くてつらい思いをしました。
 子供達が整列して礼をしたあとグランドに散らばりました。私は薮の中へ駆け込みました。耳を掠めて石が飛んできました。間一髪でした。振り返るとまた投げようとしています。あの人は犬が嫌いなのかな。いや、野良犬が嫌いなのかも知れない。そんなことを考えていると第二弾が飛んできました。
 痛い!
 何かが足の付根に当りました。私は急いでその場を離れました。うまく走ることができません。ズキン、ズキンと痛みが伝わってくるからです。負けずに昨日スルメやピーナッツが最初に落ちていたところまで走りましたが、もう無理です。血が出ています。道の横の草むらで休むことにしました。

 今朝公園に置いた犬の餌に敷いていたレジ袋を片付けなければならないことに気がついた。時間が経つと異臭を放ち、よけいに片付けるのが面倒になる。それに野良犬を駆除しようとする人達のかっこうの攻撃材料になってしまう。朝のジョギングで足は疲れているが、また走ることにした。レジ袋の大きいのをウエストバッグにたたんで入れてクマに出会った坂道の上から走ることにした。
 ゆっくりだが、良い気分で走っていると前方の道の横に大きな何かがあるのが目に入った。僅かに揺れている。誰かがゴミを捨てたのかも知れない。時々、どうしてこんなところまで運ぶことができたのかな、と不思議に思える不法投棄物を見たことがある。ベッドのマットレスや大型テレビだ。
 近寄ってみると、それはクマであることがすぐに分かった。悲しい目をしてこっちを見たからだ。吠えもしないでじっとしている。左の後ろ足だけが、ぴくぴく痙攣している。痛そうだ。また出会ってしまった。なんだか腐れ縁のようで、このまま見過ごすわけにもいかない。
 クマの足には4センチくらいの小さな釘のようなものが刺さっていた。それを抜きペットッボトルの水をかけてきれいに洗い、バンドエイドを三枚貼った。まだ血が出ていたから、化膿することはないだろう。勝手に決めて、また走ることにした。

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